パッチンコアは「密着」が命!
2008-05-25
昨夕、待ちに待ったパッチンコアが到着しました。折しも、コンテストの最中だったんで、パドルのプラグの直近に1つ「パッチン」とはめ込み(例の6mの回り込み対策・・・効き目は未確認です)、一夜明けて「戦果」が芳しくないんで、このコアの正体を調べたくなり、ついに浮気を始めました
PC前面パネルのUSBコネクタにマウスを接続すると、18MHz帯を中心として広範囲なノイズが出ることが以前から解っていたので、これを逆利用して、この状態でマウスのケーブルにこのコアを挿入するとどうなるのか・・・といった、例の「非科学的実験」です。
まずは、コアの外観。
そこらに良くある奴ですね(ちなみに、KGSのRFC-6という代物です)。これに、マウスのケーブルをまずは通してみよう・・・と思ったのですが、番(つがい)の部分の構造が「二度と取れねぇぜ
」ばりだったため、コアを引っこ抜いてケーブルを通してから「輪ゴムで止める」という芸当にしました。
ところが、片方のコアは簡単に外れたものの、もう一方は明らかに「何かでこじる」しかなく、コアを欠けさせても勿体ないんで、もう1つ別の奴から取り出しました。
さて、PC+USBマウスのノイズの強さですが、これは、マウスをRIGの上に置いて大凡「S=5」です。これを基準に始めました。当然、実験中にはできるだけ引き回し(マウスケーブルの位置)が変わらぬよう工夫しました。
まずは、上の写真のような「1回通し」(つまり1巻)でPCのUSBコネクタの直近に固定・・・変化なし
めげずに2回巻き・・・で「S=3」
そして、3回巻きで「S=0」
耳で聞くと、AM変調に似たノイズが末広がりに聞こえていたのが、確認できないほどになりました。「98円対策」としては上々の首尾と言えるでしょう。
ところで、上の写真のコア・ケースの中に、金属のバネ(ぶれててごめんなさい・・・銀色の奴です)がついていて、「パッチン後」に2つのコアを圧着させる構造。確かにこの手のコアは、成形した際に2つのコアが上手く合わさっていないと、磁束漏れを起こして所定の性能が出ない・・・ということぐらいは解っていたのですが、ふむふむ・・・なるほどねぇ
で、ここで湧いてきたのが、「じゃぁ、このコアが上手く密着していない状態で、どの程度の影響があるのだろう・・・」という疑問。早速、試してみることに。
実験① コアをずらして合わせてみる
実験② コアの隙間に薄い絶縁物(紙)を挟んでみる
イメージは、以下の通り。
① 上下の重なり合いのズレが3mm程度までは効果が余り変わらないものの、
それ以上ではやはり「インダクタンス不足」が顕在化するため、挙動が
変わってくる(ノイズ削減効果が減少)。
② コアの片側の密着度合いを大凡1mm程度(紙を挟んで)離した状態になるが、
これは影響が非常に大きく、案外磁束漏れは(勿論見えないけど)、コアの
「密着度」に依存する模様。
CQ出版社の「我がバイブル」に、トロイダルコアが割れてしまった場合の処置として、エポキシ系の接着剤を薄く塗り、応力が掛からない程度にくっつければ、結構再現性よく復活しますぜ・・・と書いてありますが、正にそのようです。
今回購入したコア・ケースは、コアの位置が精々1mm程度しかズレないように密着できそうであり、要は「ケーブル等を挟みすぎて、コアが浮いている状態」を作らないようにしないと不味い・・・ということのようです。二度と外さない(外すときには、粉砕覚悟
)であれば、パッチンコアにせよ、コア・ケースの構造を信用せずに「薄めにエポキシ接着」が良いかも知れませんよ。

PC前面パネルのUSBコネクタにマウスを接続すると、18MHz帯を中心として広範囲なノイズが出ることが以前から解っていたので、これを逆利用して、この状態でマウスのケーブルにこのコアを挿入するとどうなるのか・・・といった、例の「非科学的実験」です。
まずは、コアの外観。

そこらに良くある奴ですね(ちなみに、KGSのRFC-6という代物です)。これに、マウスのケーブルをまずは通してみよう・・・と思ったのですが、番(つがい)の部分の構造が「二度と取れねぇぜ

ところが、片方のコアは簡単に外れたものの、もう一方は明らかに「何かでこじる」しかなく、コアを欠けさせても勿体ないんで、もう1つ別の奴から取り出しました。

さて、PC+USBマウスのノイズの強さですが、これは、マウスをRIGの上に置いて大凡「S=5」です。これを基準に始めました。当然、実験中にはできるだけ引き回し(マウスケーブルの位置)が変わらぬよう工夫しました。
まずは、上の写真のような「1回通し」(つまり1巻)でPCのUSBコネクタの直近に固定・・・変化なし



ところで、上の写真のコア・ケースの中に、金属のバネ(ぶれててごめんなさい・・・銀色の奴です)がついていて、「パッチン後」に2つのコアを圧着させる構造。確かにこの手のコアは、成形した際に2つのコアが上手く合わさっていないと、磁束漏れを起こして所定の性能が出ない・・・ということぐらいは解っていたのですが、ふむふむ・・・なるほどねぇ

で、ここで湧いてきたのが、「じゃぁ、このコアが上手く密着していない状態で、どの程度の影響があるのだろう・・・」という疑問。早速、試してみることに。
実験① コアをずらして合わせてみる
実験② コアの隙間に薄い絶縁物(紙)を挟んでみる
イメージは、以下の通り。

① 上下の重なり合いのズレが3mm程度までは効果が余り変わらないものの、
それ以上ではやはり「インダクタンス不足」が顕在化するため、挙動が
変わってくる(ノイズ削減効果が減少)。
② コアの片側の密着度合いを大凡1mm程度(紙を挟んで)離した状態になるが、
これは影響が非常に大きく、案外磁束漏れは(勿論見えないけど)、コアの
「密着度」に依存する模様。
CQ出版社の「我がバイブル」に、トロイダルコアが割れてしまった場合の処置として、エポキシ系の接着剤を薄く塗り、応力が掛からない程度にくっつければ、結構再現性よく復活しますぜ・・・と書いてありますが、正にそのようです。
今回購入したコア・ケースは、コアの位置が精々1mm程度しかズレないように密着できそうであり、要は「ケーブル等を挟みすぎて、コアが浮いている状態」を作らないようにしないと不味い・・・ということのようです。二度と外さない(外すときには、粉砕覚悟

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