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設計ミスが発覚・・・AD8307の低圧動作

2014-04-22      
 意気揚々と進めてきたミニ・パワーメータですが、ちょっと躓いてしまいました



 まぁざっとこんな風に組み上がり、ノイズ対策(主に電源周りのパスコン強化)やAD8307の「省エネ制御」などの調整も済み、そろそろケーシング・・・という段階で最後の調整項目である切片調整・・・簡単に言うと表示されるdBm値の「確かさ」を追い込む過程で信号レベルの基準となる「クラニシ君@SGを接続したところ、どうも0dBm辺りの表示の直線性がおかしいことに気づきました 詳細に追っかけていくと、-20dBm辺りから下のレベル測定では十分な直線性が保証されているんですが、この値を超えてさらに高いレベルの測定を行うと、丁度「稲穂が垂れる様」のように直線性が全く保証されていない模様。さらに大きな電力・・・+10dBm程度の入力を与えてやってもNG・・・一縷の望みでネット検索すると、JR3TZB/河村OMがこの辺りの測定をされている記事を見つけました。
 その記事によると、どうやら3.3V-4.0Vの電圧でAD8307を動作させると、-20dBmから+10dBm程度の電力測定結果が、折角の「ログリニア変換」を行うICにも関わらず線形に(リニアに)上がっていかない様子がグラフで示されており、「これだぁ」と合点。

 こうなると、AD8307には何としても4V以上の電圧を与えてやらねばならず、乾電池2,3本で動かそうとしていたこの作りものに何らかの設計変更が必要になりました 測定器としてきちんと成り立たせようとすると、表示不能になるギリギリまで正確な値を測定できるようにしなければなりません。例えば、そろそろやばいなぁ・・・といった風に何らかのアラームを表示すべく電池電圧を測る必要がありますが、I/Oピンは既に目一杯・・・ときたもんだ

 詰まるところ、手持ちの20ピンタイプのPIC・・・「PIC16F1829」に乗り換えれば解決できますが、折角作った基板を1枚オジャンにしなければなりませんし、設計方針によってはチャージポンプの昇圧回路(っていうか機能)も必要になります。

 結局、後から作った電力検出部だけはそのままイケそう・・・



 順調だった「春の工作祭り第一弾作品」も、ここに来て暗礁に乗り上げた感じ。GWは予定満載状態ですから、「済みません、納期が遅れます」って、仕事で無くって本当に良かったってか
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連休中はこちらも工作祭り

おはようございます!
低電圧動作の難しさってことですかね。もう検討済みとは思いますが、素のままでも+15dBmを超えると直線性が失われるようですから、適宜アッテネータをかませたり、AD8407のデータシートにもありましたが抵抗型ディバイダを使うことによって直線性の保たれているところにシフトさせるというのはいかがでしょうか。
こちらのほうも連休の後半はブレッドボードテストを終了して次はユニバーサル基板で組む段階になりそうです。前半はお仕事^^;;

やはり正攻法で。

ぶんきゅうさん、こんばんは。
仰るようにATTの前置や抵抗の分圧、さらに広帯域トランスまで考えたんですが、やはり+10dBmくらいまではそのまま直読できる方が良かろうと次なる実験・・・これは次の記事に書きます。
ミニ・エレキーを作ってから、何だか低圧・省電力づいてますが、案外壁があるもんですね。ゆくゆくQRPのちっこいリグをこしらえる時に、こうした無駄な努力も何かの足しになるでしょうかね・・・というか、この「無駄」自体が面白かったりするんですけどね(^^;
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