LT3080を使ったACアダプタもどき
2014-04-30
実は、今年のゴールデンウィークも昨年同様「長期休暇」になっています。その内、昨日と今日の少なくとも2日間は、身内のイベントがある筈だったんですが雨天中止となりまして、昨日は「ノッヘ~」としつつブログを書いて過ごし、本日は工作に興じました。
ALL JA 直前に手を染めていたパワーメータ・・・この動作電圧を低くしようという目論見からチャージポンプの実験を開始。結局、LTC1144を用いた回路で落ち着かせようと持ったんですが、まだ「実験し足りない方法」が気になってしまい、じゃぁ素直に実験に突入すればいいものを「3.3Vの電源があるといいな・・・いや、絶対に要るな
」と、その手前の事柄に拘り始めてしまい、予てから考えていたLT3080を用いたお手軽電源を作ることにしました。
このICは、電圧設定が抵抗一本でできる優れものであり、この抵抗を可変にすれば電圧可変の簡易直流電源ができます。よく使う電圧値はほぼ決まっていますから、ボリュームで連続可変にするよりロータリースイッチ+抵抗で切り替えることで、恰も複数のACアダプタを持っているように使えれば便利そう・・・というわけで、小さなケースの加工からいきなり着手。

これがご本尊たる「LT3080ET」です。足を加工してケースを放熱器に見立てて取り付けました。この辺りは、三端子レギュレータなどの工作と同じような案配です。その後、ユニバーサル基板に抵抗とボリュームを置き、ロータリースイッチと配線すれば出来上がり
過電流保護回路がキッチリ入っていますので、電流制限用のヒューズ等は付けていません。

さぁ調整・・・と思ったら、どこにスイッチを合わせてもあまり電圧が変化せずちょっと焦りましたが、負荷を少しかけておかないと不味い(1mA程度の電流が流れていればよい)ようで、3.3KΩの抵抗を出力に取り付けたらまともに動くようになりました。
最近のレギュレータは高性能化が進んで、入出力のパスコンに比較的小容量のものが使えるようになっていますが、負荷側のコンデンサはあまりケチらない方がやはり安定します。今回も47μFのケミコンを取り付けてあります(入力側は1.5μFの積層セラミック)。出力波形もそんなに汚くはなく、秋月で売っている小型のACアダプタ(スイッチング式)と遜色はなさそうです。
6種類の電圧設定は、3.3V、5V、6V、9V、12Vと13.8Vにしましたが、13.8Vだけは入力側に用意したACアダプタが15Vのものだったため13.72Vまでしか上がらず残念・・・といっても0.1V差ですから目を瞑りました。欲しかった3.3Vはバッチリですから、ひとまず役には立ちそうです。
この簡易電源で注意が必要なのは、ロータリースイッチ切替時に電圧が最大値に跳ね上がってしまう点です。動作中の電圧切替というシチュエーションは考え難いんで、まぁこれも「覚えておく」といった程度で問題はなさそうです。

パイロットランプは、古~い赤色LEDをピッタリの穴に押し込んで取り付けました。13mAほど流して漸く普通の光量・・・大食らいですが、ちょっとレトロな感じが気に入りました。
これで、幾種類も用意していたACアダプタはちょっと丸めて片付けてしまい、すっきり机で実験の続きに着手・・・ってもう結構な時間になっています。明日は模様替え、明後日は多分抜歯でヨレヨレに
やれやれ、実験はちょっと先送りかな
ALL JA 直前に手を染めていたパワーメータ・・・この動作電圧を低くしようという目論見からチャージポンプの実験を開始。結局、LTC1144を用いた回路で落ち着かせようと持ったんですが、まだ「実験し足りない方法」が気になってしまい、じゃぁ素直に実験に突入すればいいものを「3.3Vの電源があるといいな・・・いや、絶対に要るな

このICは、電圧設定が抵抗一本でできる優れものであり、この抵抗を可変にすれば電圧可変の簡易直流電源ができます。よく使う電圧値はほぼ決まっていますから、ボリュームで連続可変にするよりロータリースイッチ+抵抗で切り替えることで、恰も複数のACアダプタを持っているように使えれば便利そう・・・というわけで、小さなケースの加工からいきなり着手。

これがご本尊たる「LT3080ET」です。足を加工してケースを放熱器に見立てて取り付けました。この辺りは、三端子レギュレータなどの工作と同じような案配です。その後、ユニバーサル基板に抵抗とボリュームを置き、ロータリースイッチと配線すれば出来上がり


さぁ調整・・・と思ったら、どこにスイッチを合わせてもあまり電圧が変化せずちょっと焦りましたが、負荷を少しかけておかないと不味い(1mA程度の電流が流れていればよい)ようで、3.3KΩの抵抗を出力に取り付けたらまともに動くようになりました。
最近のレギュレータは高性能化が進んで、入出力のパスコンに比較的小容量のものが使えるようになっていますが、負荷側のコンデンサはあまりケチらない方がやはり安定します。今回も47μFのケミコンを取り付けてあります(入力側は1.5μFの積層セラミック)。出力波形もそんなに汚くはなく、秋月で売っている小型のACアダプタ(スイッチング式)と遜色はなさそうです。
6種類の電圧設定は、3.3V、5V、6V、9V、12Vと13.8Vにしましたが、13.8Vだけは入力側に用意したACアダプタが15Vのものだったため13.72Vまでしか上がらず残念・・・といっても0.1V差ですから目を瞑りました。欲しかった3.3Vはバッチリですから、ひとまず役には立ちそうです。
この簡易電源で注意が必要なのは、ロータリースイッチ切替時に電圧が最大値に跳ね上がってしまう点です。動作中の電圧切替というシチュエーションは考え難いんで、まぁこれも「覚えておく」といった程度で問題はなさそうです。

パイロットランプは、古~い赤色LEDをピッタリの穴に押し込んで取り付けました。13mAほど流して漸く普通の光量・・・大食らいですが、ちょっとレトロな感じが気に入りました。
これで、幾種類も用意していたACアダプタはちょっと丸めて片付けてしまい、すっきり机で実験の続きに着手・・・ってもう結構な時間になっています。明日は模様替え、明後日は多分抜歯でヨレヨレに


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コメントの投稿
長期休暇うらやますい
こんばんはー
工作祭り炸裂していますね!
実験用プリセット電源ですか。
いまのところブレッドボード用のレギュレータで5Vと3.3Vを作っていますがいちいち準備するのは面倒なので自分も作ろうかな~
工作祭り炸裂していますね!
実験用プリセット電源ですか。
いまのところブレッドボード用のレギュレータで5Vと3.3Vを作っていますがいちいち準備するのは面倒なので自分も作ろうかな~
ブレッド実験向けに作ったようなものです
ぶんきゅうさん、こんにちは。
実験用のきちんとした安定化電源(±13Vまでの可変)を作ろうと、こちらも準備はしてあったりしますが、まぁ普段帰宅してからちょこっと・・・的な用途ではACアダプタが主体の昨今、3.3Vなんていう代物が無かったんで作ってみました。
細かく出力の波形を観測してみると、スイッチングノイズと思しき周期ノイズが乗っかっているのが見えていて、どうも大本のACアダプタがその原因のようです。ひとまず完成に持っていったものの、この辺りの対策は何れしようかと思っています。
実験用のきちんとした安定化電源(±13Vまでの可変)を作ろうと、こちらも準備はしてあったりしますが、まぁ普段帰宅してからちょこっと・・・的な用途ではACアダプタが主体の昨今、3.3Vなんていう代物が無かったんで作ってみました。
細かく出力の波形を観測してみると、スイッチングノイズと思しき周期ノイズが乗っかっているのが見えていて、どうも大本のACアダプタがその原因のようです。ひとまず完成に持っていったものの、この辺りの対策は何れしようかと思っています。
ロータリースイッチ
貧乏工作マニアなんですぅ・・・
JA9KUGさん、こんばんは。
ご指摘ありがとうございます。仰る通り、ショーティングタイプでの改善は存じ上げていました。ただ、どうしても「秋月の安さ」に目が眩み、電圧変更の際はいちいち電源を切ってから切り替えています(^^;
ホームページ拝見しました。大変綺麗に工作されており、その腕前、羨ましい限りです。受信機の計画がおありのようですね・・・是非、FBな設計を!
また、お越し下さい。
ご指摘ありがとうございます。仰る通り、ショーティングタイプでの改善は存じ上げていました。ただ、どうしても「秋月の安さ」に目が眩み、電圧変更の際はいちいち電源を切ってから切り替えています(^^;
ホームページ拝見しました。大変綺麗に工作されており、その腕前、羨ましい限りです。受信機の計画がおありのようですね・・・是非、FBな設計を!
また、お越し下さい。