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「我が家基準」のOCXO実験

2014-06-15      
 嗚呼、無情 あろう事か、我が日本代表が初戦を落としてしまいました 初戦を落としてのグループリーグ突破は異例であり、「今回組み合わせの妙」を考えるとかなり厳しくなってしまいました。勿論、あと2戦を連取できればかなりの確率で上がれますが、一勝一分けでは自力突破が非常に困難・・・。ちょい自棄気味の を引っかけ、おまけにふて寝した挙げ句、ブログでも認めようと定位置に着きました。

 周波数カウンタの基準発振の確度をある程度キチンとしようと思い立ち、今のカウンタの水晶発振部分を外に引っ張り出して「ナンチャッテOCXO仕立て」にしようと考えていたんですが、そもそもこれを校正する方法を確立しないと余り意味が無いことは明白。そこで、GPSモジュールの1pps出力を使った校正用の周波数基準を作ろうと、多分PHSなどの周波数基準として出回ったと思しきダブルオーブンのOCXO「MV89A」を入手しました。
 このOCXO、eBayで2K-4K¥程度で売られていますが年式が古いものほど安く、手に入ったのは2002年製造・・・「12年もの」という芳醇な香りがしそうな代物です 2007-9年のものは大凡4K¥くらいでしょうか。



 早速、カタログ通りのピン配かどうかを確認してマジックで書き込んだ後、10MHzで1V出力のはずの正弦波を見てみました。



 比較的綺麗な正弦波ですね。そしてこれを、カウンタの基準クロックとして使い易いTTLレベルに引き上げなければなりません。今回の実験前まではエミフォロでHigh=5V程度まで振ってやろうかと思っていたんですが、あまり複雑な回路にしたくないため、アナログチックな動きをする「74HCU04」で実験してみました。



 結論から言うと、TYPE A/Bともまともに動きました。最初のインバータ出力では正弦波が少し角張った形になり、Outは以下のような波形に。



 負荷がオシロのみのため派手にオーバー・アンダーシュートしていますが、特に問題はなさそうです。ちなみに、前段のインバータはアンプの役割ですから、74HC04、74HC14では動作せず・・・って当たり前の確認をしました。さらに、後段のインバータ部を74HC14に替えたら少し急峻な波形にはなったもののそれほど変わらず・・・ということで、OCXOの出力波形整形は74HCU04を使用、TYPE A/Bの何れかで行おうかと思います。
 また、そもそもの出力が比較的綺麗な正弦波なんで、こちらも上手いこと直接的に取り出したいなぁ・・・とちょっと欲をかいていますが、これはケースインする頃に再考しようと思います。

 余談ですが、このOCXOの発熱は結構あり、ネットの情報では表面温度が70度くらいのようです。以下のような剥き出しの実験スタイルで暫く通電しましたが、ちょっと素手では持ちたくない程度の温度に



 また、通電当初はヒータの加熱に結構電流を取られ、1.5A程度が必要とのことなんですが、手に入れた奴は8分くらいで定常状態に至り300mA以下で落ち着きます。この辺り、ケースに入れる際の電源周りの仕様をきちんと考え、安定した形に持っていくことが重要かと思います。
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OCXOって熱くなるんですか?^^;

たびたびこんばんは。
自分もISOTEMP社製の10MHzOCXOをジャンクで購入しましたが、通電しても熱くならないのはオーブンが壊れているのかしら^^;;ラベル見たら製造年月が1994年12月でした・・・
基準発振器はルビジウムにしても熱を持つようですね。

結構熱いです・・・

ぶんきゅうさん、お早うございます。
OCXO自身のスペックとして「どこら辺りを安定点の温度とするか」によるような気もしますが、常温で使おうとすると、安定点を70度程度の値にして「冷めてきたら適宜暖めて安定化する」という風に設計するんじゃないかと思います。こうなると、小さな金属ケースに封入されていますから、外側も少しは熱くなるんじゃないかなぁ・・・と思います。
MV89Aは造作が大きいし大食らいなんでちょっとお勧めするのに抵抗がありますが、それほど高価ではないんで一考されては?
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