70cm用5エレ八木の最終形
2014-10-05
来週末はACAGです。今週末はしっかりした準備をしたいところですが、台風接近によりベランダを闊歩できるのが土曜日一日になりそう・・・というわけで、昨日は一番手間が掛かりそうなカウンターポイズを直そうとチェック。すると、思いの外メチャメチャにはなっておらず、ベランダのサッシの縁に沿わせた方が断線していたのをつなぎ直した程度で終了(って、何のことやら解らんでしょうけど、説明は省略)。気をよくして、70cmの5エレの最終調整を行いました。
まずはガンママッチ部分の改良。これは、あまりにもスマートではない給電部を綺麗にしたいというプチ改造です。当初より、マッチングバーを銅パイプとしてその中に「絶縁された導線」を差し込んでコンデンサとする方法で納めたいと思っていたため、早速この「銅管コンデンサ」を実測。

10cmほど差し込んで少しずつ抜きながら測定していきました。結果は以下の通り。

「絶縁された導線」には1.5D2Vを使いました。4mmの銅パイプにピッタリサイズ。必要な容量は10pF程度であり、20mm程度挿入してやれば、「邪魔にならないコンデンサ」の出来上がりです

ショートバーの方の銅パイプは、3.5mmのゴムブッシュで絶縁しました。ちょっと窮屈ですがガタが無く、ジャストフィットした感じ。

同軸ケーブルの芯線は、1.5D2Vのアミ線にハンダ付け。一方、同軸ケーブルのアミ線側は、タマゴラグにスズメッキ線を使ってハンダ付けしてブーム(アルミアングル)にネジ止め・・・上の写真では、丁度隠れてしまっていますね。これで改造は終わり、早速アンテナを架設して調整です。

今回、この八木アンテナを架設するために、またしても「ランタンスタンド」を購入しました。今回は敢えて「重くて安定している奴」を探し、NorthEagleというメーカのものを購入しましたが、これが小型アンテナの架設タワーとしては実にいい感じ。重さがあることで安定するのは勿論、ポールの伸縮部分が自在ストッパになっており、これを緩めるとアンテナが簡単に回転できます。おまけに三千円でお釣りが来ます
片指示ブームはDIAMONDの「KB430R」を購入しました。
さぁ、SWRの味見・・・ちょっと高め(といっても、430.1MHzで1.5くらい)だったため、幾度かコンデンサを形成する1.5D2Vの挿入長を変えてみましたが大きな変化なし。そこで、並列にトリマコンデンサをつないで調整したら、総容量40pFくらいでSWRが1.0まで落ちました。
ところが、この状態でワッチしてみると、何やら今まで聞こえていた局が、いやいや近場のレピータまで聞こえなくなってしまいました
いわゆる「マッチングが取れているように見えるだけ」の状態・・・V/UHFのアンテナ製作でこの手のマッチング方式を使うと陥り易いエラーです。この状態で深く考えずに自作アンテナを持って移動に行った苦い経験から、直ぐにステップバック。

マッチングバーを1.6mmのスズメッキ線に戻してゴムブッシュをくぐらせ、5pFのセラコン(LCRメータ実測で4.9pF)を接続しました。マッチングバーは少し長めにしないとSWRが落ち切らず、ブームの中心から60mmのところに落ち着きました。これでSWRは1.05・・・洗濯物干しで仮実験した時の値に戻り、結果的にかなりシンプルなマッチング構造となりました。近場のレピータもきちんと聞こえ、バンドスイープするとあちこちでQSOが・・・これでOK
ただ、ラジエターには元のマッチングバーをハンダ付けしていた部分に「ハンダメッキ」が残ってしまいましたが、ご愛敬ということで
この後、埼玉県秩父移動の局をターゲットにフロント-サイドの比較を行いました。フロントでフルスケールのS9+40dBが、サイドではS9丁度・・・40dBの差がありました。勿論、この辺りのリグのメータ指示をそのまま鵜呑みにはできませんが、そこそこのビームパターンには出来上がっているようです。
また、去年のACAG参戦で使用したモビホとの比較でもS1の信号がS7に上がるなど、はっきりとした差が確認できました。「最も強く入感する方向を探せる」というメリットは十分にありそうです。
この改造と味見に時間を取り過ぎてしまい、残るアンテナ周りの補修作業であるステルス君の断線修復まで手が回らず、とりあえず台風到来でさらに酷くならないよう、一旦ステルス君のエレメントをベランダの端に下ろして作業を終えました。これなら、どんなに強烈な台風が来ても大丈夫・・・そもそも落ちているわけですからね
まずはガンママッチ部分の改良。これは、あまりにもスマートではない給電部を綺麗にしたいというプチ改造です。当初より、マッチングバーを銅パイプとしてその中に「絶縁された導線」を差し込んでコンデンサとする方法で納めたいと思っていたため、早速この「銅管コンデンサ」を実測。

10cmほど差し込んで少しずつ抜きながら測定していきました。結果は以下の通り。

「絶縁された導線」には1.5D2Vを使いました。4mmの銅パイプにピッタリサイズ。必要な容量は10pF程度であり、20mm程度挿入してやれば、「邪魔にならないコンデンサ」の出来上がりです


ショートバーの方の銅パイプは、3.5mmのゴムブッシュで絶縁しました。ちょっと窮屈ですがガタが無く、ジャストフィットした感じ。

同軸ケーブルの芯線は、1.5D2Vのアミ線にハンダ付け。一方、同軸ケーブルのアミ線側は、タマゴラグにスズメッキ線を使ってハンダ付けしてブーム(アルミアングル)にネジ止め・・・上の写真では、丁度隠れてしまっていますね。これで改造は終わり、早速アンテナを架設して調整です。

今回、この八木アンテナを架設するために、またしても「ランタンスタンド」を購入しました。今回は敢えて「重くて安定している奴」を探し、NorthEagleというメーカのものを購入しましたが、これが小型アンテナの架設タワーとしては実にいい感じ。重さがあることで安定するのは勿論、ポールの伸縮部分が自在ストッパになっており、これを緩めるとアンテナが簡単に回転できます。おまけに三千円でお釣りが来ます

さぁ、SWRの味見・・・ちょっと高め(といっても、430.1MHzで1.5くらい)だったため、幾度かコンデンサを形成する1.5D2Vの挿入長を変えてみましたが大きな変化なし。そこで、並列にトリマコンデンサをつないで調整したら、総容量40pFくらいでSWRが1.0まで落ちました。
ところが、この状態でワッチしてみると、何やら今まで聞こえていた局が、いやいや近場のレピータまで聞こえなくなってしまいました


マッチングバーを1.6mmのスズメッキ線に戻してゴムブッシュをくぐらせ、5pFのセラコン(LCRメータ実測で4.9pF)を接続しました。マッチングバーは少し長めにしないとSWRが落ち切らず、ブームの中心から60mmのところに落ち着きました。これでSWRは1.05・・・洗濯物干しで仮実験した時の値に戻り、結果的にかなりシンプルなマッチング構造となりました。近場のレピータもきちんと聞こえ、バンドスイープするとあちこちでQSOが・・・これでOK


この後、埼玉県秩父移動の局をターゲットにフロント-サイドの比較を行いました。フロントでフルスケールのS9+40dBが、サイドではS9丁度・・・40dBの差がありました。勿論、この辺りのリグのメータ指示をそのまま鵜呑みにはできませんが、そこそこのビームパターンには出来上がっているようです。
また、去年のACAG参戦で使用したモビホとの比較でもS1の信号がS7に上がるなど、はっきりとした差が確認できました。「最も強く入感する方向を探せる」というメリットは十分にありそうです。
この改造と味見に時間を取り過ぎてしまい、残るアンテナ周りの補修作業であるステルス君の断線修復まで手が回らず、とりあえず台風到来でさらに酷くならないよう、一旦ステルス君のエレメントをベランダの端に下ろして作業を終えました。これなら、どんなに強烈な台風が来ても大丈夫・・・そもそも落ちているわけですからね

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