遅まきながらAPB-3入手!
2014-11-16
昨日は、ピアノの発表会を観に家族総出で都内に繰り出す行きしなに秋葉原に寄って、一昨日に到着したAPB-3の周辺環境を整えるためのBNCケーブル、コネクタの類いを購入してきました。そう、実はAPB-3を購入してしまったんですね
自分でスペアナもどきを作るまでは購入を我慢しようと思っていたんですが、このことでいろいろと止まってしまっている実験工作をきちんと進めたくなり、ひとまずスペアナもどきの工作の方を棚上げしようと思い立ったんです。
APB-3の組み立てについては丁寧な解説をされている諸OMのサイトが既にあるのと、組み立て説明書に沿って作業したら完成まで持って行けたんで、ここでとやかく言うことはしませんが、封入されているDVDの中のソフトの類いが初期のものであるため、既に改版されているソフト群を先におじさん工房のサイトから落としておくとよい・・・まぁざっと、この辺りが追加ノウハウでしょうか。
また、入手前にはかなり頭でっかちになってしまい、やれUSB側のノイズ対策が要るだろう、5Vの定電圧シリーズ電源(トランス式の電源)が必要かも・・・などとあれこれ考えましたが、結局USBケーブルにパッチンコアを取り付けた程度(これも、ノイズフロアの観測では殆ど効果が見えない)で、電源はスイッチング電源で様子見。ちなみに、消費電流は実測で凡そ650mA・・・これは、本体の背面パネルに表示のある「5V 800mA」を信用すればよく、ネットから落とせる説明書にある「2A程度」というのはかなり余裕のある表現のようです。
まだ「味見」しかしていませんが、APB-3の「信号出力」を見てみました。

APB-3のファンクション「信号発生器」で10MHzの信号を出力、それを「スペクトラムアナライザ」で測定。dBm換算で「-14.94dBm」と表示されていますね。その上、かなり綺麗な信号です。内部で作った信号をそのまま測定していますから余計な劣化要素はなく、そういう意味では綺麗なのは当たり前ですが、信号源としては十分でしょう
この信号の出力を、数少ない「実用作品」である青い電力計で測定してみました。

ほぼ想定内ではありますが、少し違っていますね。この電力計には周波数選択性はありませんから、強めに出るのはある意味正解でしょうか・・・。まぁ、半固定ボリュームで「合わせたつもり」の調整で1dB未満の誤差ですから、まずまずでしょう
この電力計で、各周波数の出力電力をざっと測定してみました。20MHz辺りから徐々に下降していきます。
APB-3の大凡の測定範囲は40MHzまでとなっていますので、40MHz出力時のスペクトルを取ってみました。

DDSらしい結果ですね。一番大きなスプリアスとの差は64dBほどありますから、確かにこの辺りまでは使えそう。勿論、これ以下の周波数では良くなる方向、逆に45MHzを超えるとさらに多くの子供達が現れます。何れにしろ、HF帯は問題なく使えそうですね。
少し気になったのは、HFの下の方・・・1MHzから3MHzのスプリアス群は、発振周波数に関係なく表れます。内部のスプリアスを拾っているんだと思いますが、測定の際に「誤認」しないように気をつけないと・・・。
入手した喜びのあまり、あまり役に立たないデータを取ってしまって・・・と、自己満足の記事でした

APB-3の組み立てについては丁寧な解説をされている諸OMのサイトが既にあるのと、組み立て説明書に沿って作業したら完成まで持って行けたんで、ここでとやかく言うことはしませんが、封入されているDVDの中のソフトの類いが初期のものであるため、既に改版されているソフト群を先におじさん工房のサイトから落としておくとよい・・・まぁざっと、この辺りが追加ノウハウでしょうか。
また、入手前にはかなり頭でっかちになってしまい、やれUSB側のノイズ対策が要るだろう、5Vの定電圧シリーズ電源(トランス式の電源)が必要かも・・・などとあれこれ考えましたが、結局USBケーブルにパッチンコアを取り付けた程度(これも、ノイズフロアの観測では殆ど効果が見えない)で、電源はスイッチング電源で様子見。ちなみに、消費電流は実測で凡そ650mA・・・これは、本体の背面パネルに表示のある「5V 800mA」を信用すればよく、ネットから落とせる説明書にある「2A程度」というのはかなり余裕のある表現のようです。
まだ「味見」しかしていませんが、APB-3の「信号出力」を見てみました。

APB-3のファンクション「信号発生器」で10MHzの信号を出力、それを「スペクトラムアナライザ」で測定。dBm換算で「-14.94dBm」と表示されていますね。その上、かなり綺麗な信号です。内部で作った信号をそのまま測定していますから余計な劣化要素はなく、そういう意味では綺麗なのは当たり前ですが、信号源としては十分でしょう

この信号の出力を、数少ない「実用作品」である青い電力計で測定してみました。

ほぼ想定内ではありますが、少し違っていますね。この電力計には周波数選択性はありませんから、強めに出るのはある意味正解でしょうか・・・。まぁ、半固定ボリュームで「合わせたつもり」の調整で1dB未満の誤差ですから、まずまずでしょう

この電力計で、各周波数の出力電力をざっと測定してみました。20MHz辺りから徐々に下降していきます。
周波数 | 電力(dBm) |
100KHz | -14.1 |
1MHz | -13.9 |
5MHz | -14.0 |
10MHz | -14.3 |
20MHz | -14.7 |
30MHz | -15.8 |
40MHz | -17.4 |
49MHz | -19.9 |
APB-3の大凡の測定範囲は40MHzまでとなっていますので、40MHz出力時のスペクトルを取ってみました。

DDSらしい結果ですね。一番大きなスプリアスとの差は64dBほどありますから、確かにこの辺りまでは使えそう。勿論、これ以下の周波数では良くなる方向、逆に45MHzを超えるとさらに多くの子供達が現れます。何れにしろ、HF帯は問題なく使えそうですね。
少し気になったのは、HFの下の方・・・1MHzから3MHzのスプリアス群は、発振周波数に関係なく表れます。内部のスプリアスを拾っているんだと思いますが、測定の際に「誤認」しないように気をつけないと・・・。
入手した喜びのあまり、あまり役に立たないデータを取ってしまって・・・と、自己満足の記事でした

- 関連記事
-
- APB-3の周波数安定度など
- APB-3が壊れた・・・直した
- APB-3の過大入力対策
- APB-3のスプリアス改善とdBm表示の確認
- 遅まきながらAPB-3入手!
コメントの投稿
購入おめでとうございます\(^o^)/
こんにちはー
ついにABP-3を手に入れてしまったのですね。
自作をするものにとって新スプリアス基準に対応するためにはもはやスペアナは必携なのかもしれません。
40MHzあたりまでが実用域ですが、1GHzまで拡張できるキットも出てます。自分はGigaStを所有していないので、追加したいなぁとは思っていますが...^^;
ついにABP-3を手に入れてしまったのですね。
自作をするものにとって新スプリアス基準に対応するためにはもはやスペアナは必携なのかもしれません。
40MHzあたりまでが実用域ですが、1GHzまで拡張できるキットも出てます。自分はGigaStを所有していないので、追加したいなぁとは思っていますが...^^;
過大入力対策を施すか悩んでいたり・・・
ぶんきゅうさん、コメアリです。
もう、我慢の限界・・・って程でもなかったんですが、記事に書いたように「次に進めるための購入」といった感じです。とは言え、またしても手に入った安心感で流されちゃうかも(-_-;
新スプリアス基準における自作機の立場・・・まぁ、細かいことは書きませんが、確かに自作を続けていくためには必須アイテムになりそうですね。
何れにせよ、HF帯の下の方を見るには非常によいアイテムであることは、味見程度でも十分に解りました。が、「元を取る」ほどに使い倒さないと勿体ないですね(^o^;
もう、我慢の限界・・・って程でもなかったんですが、記事に書いたように「次に進めるための購入」といった感じです。とは言え、またしても手に入った安心感で流されちゃうかも(-_-;
新スプリアス基準における自作機の立場・・・まぁ、細かいことは書きませんが、確かに自作を続けていくためには必須アイテムになりそうですね。
何れにせよ、HF帯の下の方を見るには非常によいアイテムであることは、味見程度でも十分に解りました。が、「元を取る」ほどに使い倒さないと勿体ないですね(^o^;