6逓倍の実験計画
2014-11-21
11月も後半に入り、来週末はWW DX CW・・・サイクル24の下降期に入った太陽が、まだSSN=100前後を行ったり来たりしています。ひょっとすると、サイクル24におけるQRPでも楽しめるDXコンテストの最後になるかもなぁ
相変わらず帰宅後に暇を見つけては、先日手に入れたAPB-3で遊んでいます。以前に入手した中華SGの出力が0dBm以下だったこともあって(APB-3の最大入力が0dBm)、こいつを信号ソースにあれこれ観測しては悦に入っていますが、頼もしい性能のAPB-3に負けないようなSGを用意しないとやはり上手くありません。
実は先にAD9851の中華モジュールを入手、これを使ってちっとはマシなSGが製作できないか検討中です。このモジュールは、そのまま使うとやはりあまり良さ気な波形は出力してくれないようで、モジュール自体に何らかの対策(主にノイズ対策でしょうね・・・)を行う必要があるようです。さらに「どうせつくるなら内蔵6逓倍器を使わず、できるだけピュアな180MHzくらいの信号を直接与えてやろうか・・・」と思いつき、このモジュールの味見の前に「6逓倍水晶発振回路」の実験を画策しました。
6逓倍回路の実際は、自力で何とか理解(掌握かな
)できる程度の難しくない回路構成で考えます。水晶発振はFETによる3rdオーバートーン、これをダイオード・ダブラで2逓倍し、合計3段の同調回路でろ過します。前提となる回路を示します。回路中の青い波線部分が、この実験の勘どころです。

※タンク回路のインダクタンス値は「同調側」の算出値
◆ 3rdオーバートーンでちょびっと周波数調整したい
回路自体は何の変哲もないものですが、これでオーバートーン発振できるかは勿論、トリマで周波数を3.3KHzほど下に微調整できるかが重要な確認ポイントです。その他、以前の実験結果から帰還用のゲート-ドレイン間のコンデンサは必須と思っていますが、この周波数、かつオーバートーン動作においてこれの有無で何かしらの差異があるのか、同様にゲート抵抗の大小による差異はどうか・・・こんな部分も確認したいと思います。
◆ ダブラーの入力電力は如何に
無調整回路部分ですから出力スペクトルを見て納得すればよいのですが、トロ活にあるような結果が得られるか・・・本当に2倍の出力が強く表れるのかをきちんと確認したいと思います。また、今後の活用を考慮し、入力電力のレベル実用最下限をとりあえず「+5dBm」と仮定、この程度できちんと動作するか確認したいと思います。
◆ 7KボビンでVHF帯のフィルタ
7Kボビンで171.8MHzの狭帯域フィルタが作れるか・・・VHF帯の上の方まで7Kボビンでいけるのか確認したいと思います。実は、50MHz以上の領域は未体験ゾーンだったり・・・いやぁ、お恥ずかしい
このフィルタの各設計値はトロ活のBPFの計算ロジックをExcelでマクロ化して求めたもので、実用的な容量とインダクタンス値になるように帯域幅をカット&トライしました。また、無負荷Qも「適当」に与えてありますので、どんな特性のものができるのか興味シンシンです
そして、これが上手くいけば、2mの送受信機やトランスバータの製作に役立つんじゃないか・・・と欲張っています。
◆ 最終出力の目標は+5dBm
最終段はフツ~のエミッタ接地で増幅し、最終的に+5dBmを目指しています。これだけの出力が得られればAD9851のドライブには不足はないでしょう。全体的に、デカップリングやチョークの効きなどの確認も必要なんですが、この辺りは「ちゃんと動けばいいや・・・」ってな感じで片づけてしまうかもしれません
3rdオーバートーン発振部分の実験は、APB-3で十分に測定可能なHF帯の下の方で仮実験・・・ブレッドボードのお手軽実験のノリで片づけたいと思います。明日からの連休に期待ですね
修正:2015/08/10 回路図に細かなミスあり、差し替えました。

相変わらず帰宅後に暇を見つけては、先日手に入れたAPB-3で遊んでいます。以前に入手した中華SGの出力が0dBm以下だったこともあって(APB-3の最大入力が0dBm)、こいつを信号ソースにあれこれ観測しては悦に入っていますが、頼もしい性能のAPB-3に負けないようなSGを用意しないとやはり上手くありません。
実は先にAD9851の中華モジュールを入手、これを使ってちっとはマシなSGが製作できないか検討中です。このモジュールは、そのまま使うとやはりあまり良さ気な波形は出力してくれないようで、モジュール自体に何らかの対策(主にノイズ対策でしょうね・・・)を行う必要があるようです。さらに「どうせつくるなら内蔵6逓倍器を使わず、できるだけピュアな180MHzくらいの信号を直接与えてやろうか・・・」と思いつき、このモジュールの味見の前に「6逓倍水晶発振回路」の実験を画策しました。
6逓倍回路の実際は、自力で何とか理解(掌握かな


※タンク回路のインダクタンス値は「同調側」の算出値
◆ 3rdオーバートーンでちょびっと周波数調整したい

回路自体は何の変哲もないものですが、これでオーバートーン発振できるかは勿論、トリマで周波数を3.3KHzほど下に微調整できるかが重要な確認ポイントです。その他、以前の実験結果から帰還用のゲート-ドレイン間のコンデンサは必須と思っていますが、この周波数、かつオーバートーン動作においてこれの有無で何かしらの差異があるのか、同様にゲート抵抗の大小による差異はどうか・・・こんな部分も確認したいと思います。
◆ ダブラーの入力電力は如何に

無調整回路部分ですから出力スペクトルを見て納得すればよいのですが、トロ活にあるような結果が得られるか・・・本当に2倍の出力が強く表れるのかをきちんと確認したいと思います。また、今後の活用を考慮し、入力電力のレベル実用最下限をとりあえず「+5dBm」と仮定、この程度できちんと動作するか確認したいと思います。
◆ 7KボビンでVHF帯のフィルタ
7Kボビンで171.8MHzの狭帯域フィルタが作れるか・・・VHF帯の上の方まで7Kボビンでいけるのか確認したいと思います。実は、50MHz以上の領域は未体験ゾーンだったり・・・いやぁ、お恥ずかしい

このフィルタの各設計値はトロ活のBPFの計算ロジックをExcelでマクロ化して求めたもので、実用的な容量とインダクタンス値になるように帯域幅をカット&トライしました。また、無負荷Qも「適当」に与えてありますので、どんな特性のものができるのか興味シンシンです

◆ 最終出力の目標は+5dBm

最終段はフツ~のエミッタ接地で増幅し、最終的に+5dBmを目指しています。これだけの出力が得られればAD9851のドライブには不足はないでしょう。全体的に、デカップリングやチョークの効きなどの確認も必要なんですが、この辺りは「ちゃんと動けばいいや・・・」ってな感じで片づけてしまうかもしれません

3rdオーバートーン発振部分の実験は、APB-3で十分に測定可能なHF帯の下の方で仮実験・・・ブレッドボードのお手軽実験のノリで片づけたいと思います。明日からの連休に期待ですね

修正:2015/08/10 回路図に細かなミスあり、差し替えました。
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