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FETの3rdオーバートーンを諦める

2014-11-24      
 前日に引き続き、FETによるオーバートーンの詰めを行いましたが、結局具合良く動きませんでした。28MHz⇒85MHzという3rdオーバートーンを目論んだんですが、何をどう弄っても「基本波」で発振、そして肝心の3倍波が-20dBm・・・これでは、6逓倍で171MHz付近を発振する原発として満足しません 詰まるところ、素性をよく知っているトランジスタに乗り換え。



 以前に散々実験したお馴染みの回路・・・オリジナルの作者はJA9TTT/加藤OMです。これで5thオーバートーンはバッチリだったんで、安心して実験開始・・・始めは、クリスタルの「ベースじゃない側」をグランドに落として発振を確認することに。ところが、流石に上の方で発振するのが得意の回路・・・5thオーバートーンになってしまいます。そこで、「5次より安定な発振にすればいいかも」と思い、コレクタ-エミッタ間に小容量(5pF)のコンデンサを追加すると、見事に「3次」の周波数で安定に発振

 もう少し深掘りするには、追加したコンデンサの適正容量の追試、エミッタのトリマ容量の検討など挙げられますが、これはちょっと後回し。出力周波数として「85.89934592MHz」を出力すべく、上の回路図のような「軽いVXO」が動くかどうかを確認するのが優先です。また、昨日の実験で、それまですっかり忘れてた「明らかにオーバートーン用ではないクリスタルのオーバートーン発振」の結果として、3倍からかなり下方にずれて発振すること(即ち、2.9x倍)を思い出し、これも心配の種に・・・というわけで、直ぐにVXO部分をクローズアップ。

 「ベースじゃない側」にコイル(T37-6 7T)とトリマをつないだら、最初に発振を始めた周波数が85.912MHz・・・これって3倍より高い周波数で、そこからVXOしましたが埒開かず そこで、予備に買ってあった同じ周波数のものと差し替えたら「85.896・・・MHz」となり、結果的にその水晶ではコイル要らずとなりました。さらに、逓倍状態を醸し出す本発振回路の重要要素たるエミッタに入ったトリマでも周波数の微調整が利くため、ひょっとすると「ベースじゃない側」には何も要らないかも知れません。この辺りは、実際の基板に組む際に様子を見ようと思います。



 この水晶は4つ同時購入したんですが、結果的にまともな周波数と思しきところで発振したのは1つだけで、後は全て10KHz程上で発振。「少し下の方で発振するかも知れない疑惑」は生じませんでしたが、何となくしっくりしない結果となってしまいました。まぁ、明らかに「中華モン」ですんで、この程度は「想定内」と言ったところでしょうか

 出力電力は5Vで6.5dBm程度出ています。ダイオード・ダブラのドライブには十分・・・流石にFETより扱い易いですね。

 最後にお遊びを一つ・・・タンク回路のコンデンサを取っ払ってみました。空芯コイルをRFCに見立てるようなイメージなんですが、これでも立派に動作しました。高調波は派手に出てしまいますが、そもそも3rdオーバートーンですから用途によっては「タンク回路不要」ということにもできそうです。



 この程度の実験ですが、相変わらず「自分なりの発見」は結構あるものです。そういう意味でも、ブレッドボードによるお手軽実験は本当に「いい教材」ですね
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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