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MDFの目止め実験

2015-02-03      
 一昨日の日曜日からMDF材の試し塗装を始めました・・・といっても、今回のスピーカ作りはいきなり油性のペンキを塗って「ハイッ、終わり」・・・というわけではなく、ニスで綺麗に仕上げることを目標にしています。そこで、余計に切断注文しておいたMDFのピースを披験材料に、ネット情報の受け売りでまずは「目止め」の実験を行いました。

 今回使うMDF材は、細かな木の粉を固めたものであるため塗料を含めた「液体」の吸収力は相当なものであり、いきなり塗装するのは御法度・・・そこで、表面に皮膜を作って塗料が染み込まないようにする「下準備」が特に重要で、今回は「ラッカーサンディングシーラー」を用意しました。これは、木材の表面に塗ってはサンディング・・・研磨してはまた塗ってを繰り返し、皮膜層を作ることでその上に塗布するニスやラッカーが綺麗に塗れるようにするためのもの。乳白色のそれを溶剤で若干薄めて使います(水性シーラーの場合は水で薄める)。
 ネットの情報によれば、このシーラーを塗って十分に乾かした後、#240から#300程度の紙ヤスリで平面になるように擦り、その上にまたシーラーを塗って・・・と、この工程を数回繰り返すことで塗装面としてなめらかで平らなものにすることが目的で、最終的な仕上がりもこの工程で決まる との由。

 また、MDF材の切断面は表面よりさらに塗料の吸収力が高いため、砥の粉を使った目止めが推奨されていたりします。シーラーも目止めですから厚塗りしておけば・・・とも思いますが、切断面の目止めに対して砥の粉の効果は如何に といった部分はネット情報からではあまりよく判りませんでした。

 そこで、下準備として以下のような実験を挙行

 ・MDF材の表面にシーラー塗布⇒ペーパー研磨を何回ぐらいするとイイ感じなのか
 ・MDF材の切断面について、砥の粉処理した場合としない場合の差はどんなものか

 まずは表面の様子・・・シーラー塗布とペーパー掛け(#240)を3回行った後の表面の写真を。



 表面はツルツル、光をかざすとこんな風に光沢として反射していますね。MDF材が高級ツルツル材になったわけです(って、おい)。裏側は無塗装・・・これも写真で。



 こぼれたシーラーの痕が付いています 白っぽいややザラザラのMDF材はこんな感じ・・・断然違いますね。

 一方の切断面・・・砥の粉処理をしていないシーラー塗り1回⇒ペーパー研磨1回がこんな感じです。



 削りカスは綺麗に取り除いた状態ですが、シーラーが白っぽく浮いてしまっているのが判りますね。多分、もう一度処理するともっとマシにはなりそう。

 さぁ、砥の粉処理(砥の粉を2度擦り込み)を行った後にシーラー塗り1回⇒ペーパー研磨1回したのが下のスナップ。



 砥の粉が利いて、シーラーがきちんと皮膜を作っています。砥の粉未処理のものとは全然違いますね。若干白っぽい部分は、砥の粉の擦り込みムラの部分でしょう。



 少し判り難いですが、表面と切断面の「色味」はほぼ同じです。何となく砥の粉塗りのせいで切断面の色味が濃いめになるかなぁ・・・と思っていましたが、そんなことはありませんでした。

 さて、ペーパー研磨の道具は・・・



 紙ヤスリを四角い板材(これはホームセンターで¥10で売っていました)に巻き付けて擦ります・・・って、何のヒネりもありませんが、これで十分なようです。

 毎晩、帰宅して夕食を摂った後、廊下でセコセコ作業・・・狭い安マンションではベランダか廊下が作業場になるわけですが、流石に真冬の夜、ベランダでヌリヌリしていたら風邪を引いてしまいます。ラッカータイプの溶剤臭は強烈で家人に若干顰蹙を買っていますが、何となく「ふ~ん、こんなに変わるんだ・・・」という新たな発見あり。これは俄然、やる気が出てきました

 ひとまずこれで下準備である目止めの実験については完了とし、お次はこの板っ切れにウレタンニス塗りをしてみたいと思います。
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