外付けスピーカのフィルタの定数決め
2015-03-15
昨日の半日と今日の半日をかけて、外付けスピーカのフィルタの定数をまとめました。
今回は秋月で売っている太陽誘電コイル(LHL13NBxxx)を組み合わせて使ってできる範囲で・・・という流れになり、そこそこチープにできること(=仮に失敗しても、あまり凹まなくて済むこと)に加え、強力な助っ人であるAPB-3により「耳で聞いただけでない調整」ができる強みがありますが、やはり「オーディオ用でないコイル」「最適値まで追い込めない飛び飛びな容量・インダクタンス値」など、悩み所が無いわけじゃありません。とは言え、最後は「
」ですがね
今日は、外付けスピーカのユルユル工作の終盤・・・ということで、回路図と特性を列挙しておきたいと思います。まずは回路図から・・・。

済みません・・・初登場で「改二」になっていますが、自分としてはVer3に当たるんで
全てのコイルは前述した通り太陽誘電のLHL13NBシリーズの組み合わせです。若干減衰が気になりますが、リグのボリュームで補える範囲です。コンデンサは、これも秋月で手に入るニチコンのMUSE・ESシリーズです。
入力は当初2つで考えましたが、メイン・サブのリグとは別にもう一つ「自由入力」を用意しておくことにし、ちょっと特殊なトグルスイッチ「ON-ON-ON」のものを購入しました。
ハイ・ローそれぞれ3つずつのフィルタの組み合わせになりますが、個々のフィルタ特性は以下のような感じです(以下、0dBは負荷用の8オーム抵抗のみを接続して正規化しています)。

HPF側の特性(青い線の群)はかなり素直に出ていてイイ感じなんですが、LPF側の特性(赤い線の群)は平坦域内の減衰があります。試しにフェライトトロイダルコアで作ったもので測定すると、この減衰は綺麗に平坦化するんですが、例の歪み音が付いて回りますからこれで我慢するしかありません。ただ、フィルタの片の直前における減衰量は一番大きなもの(1.3KHz辺りで落ちていくもの)でも3,4dB程度ですから、そんなに目くじらを立てることもないでしょう。
さて、これらフィルタはハイ・ロー(或いはスルー)を組み合わせて使います。混信やノイズの状況によって切り替えるわけですが、何となく狙っている3つのモード・・・SSBワイド(これは、混信っぽい短波放送の聴取やノイズっぽい弱いAM放送の受信にも使えます。本当はワイド受信はフィルタ・スルー時・・・便宜上の命名です)、SSBナロー、CWで使うパターンがどんな塩梅かを以下に列挙(それぞれ、青い線の特性がフィルタを組み合わせた場合のものです)。
SSBワイド受信

SSBナロー受信

CW受信

肝心のスピーカボックスがまだ未塗装のため「蓋が開く状態」ですが、個々の試聴感としてはまずまず思った感じ・・・合計しても数百円の部品でこしらえたものとしては、純正のちょっとお高い外付けスピーカにも負けない上々の機能具備ができそうです。
このデータ取りの序でに、コンテストで大活躍中の(
)「謎の小箱」の周波数特性を測ってみました。

ヘッドホンのインピーダンスは8Ωより高い場合が多く、測定値としての信憑性はどうなの・・・という部分はあるものの、測定器なしで作った割にセンタが800Hz付近に来ていてビックリ
上の方が甘そうですが、これでも目立った混信・ノイズを激減させ、無くてはならない武器なんですよね・・・。実はこのフィルタも太陽誘電のちっこいコイル(LHL10NBシリーズ)で作っています
とりあえずこれでフィルタ設計については終わりに・・・と思っていますが、もう少し良さげなコイルが手には入ったら換装しようかな
今回は秋月で売っている太陽誘電コイル(LHL13NBxxx)を組み合わせて使ってできる範囲で・・・という流れになり、そこそこチープにできること(=仮に失敗しても、あまり凹まなくて済むこと)に加え、強力な助っ人であるAPB-3により「耳で聞いただけでない調整」ができる強みがありますが、やはり「オーディオ用でないコイル」「最適値まで追い込めない飛び飛びな容量・インダクタンス値」など、悩み所が無いわけじゃありません。とは言え、最後は「


今日は、外付けスピーカのユルユル工作の終盤・・・ということで、回路図と特性を列挙しておきたいと思います。まずは回路図から・・・。

済みません・・・初登場で「改二」になっていますが、自分としてはVer3に当たるんで

入力は当初2つで考えましたが、メイン・サブのリグとは別にもう一つ「自由入力」を用意しておくことにし、ちょっと特殊なトグルスイッチ「ON-ON-ON」のものを購入しました。
ハイ・ローそれぞれ3つずつのフィルタの組み合わせになりますが、個々のフィルタ特性は以下のような感じです(以下、0dBは負荷用の8オーム抵抗のみを接続して正規化しています)。

HPF側の特性(青い線の群)はかなり素直に出ていてイイ感じなんですが、LPF側の特性(赤い線の群)は平坦域内の減衰があります。試しにフェライトトロイダルコアで作ったもので測定すると、この減衰は綺麗に平坦化するんですが、例の歪み音が付いて回りますからこれで我慢するしかありません。ただ、フィルタの片の直前における減衰量は一番大きなもの(1.3KHz辺りで落ちていくもの)でも3,4dB程度ですから、そんなに目くじらを立てることもないでしょう。
さて、これらフィルタはハイ・ロー(或いはスルー)を組み合わせて使います。混信やノイズの状況によって切り替えるわけですが、何となく狙っている3つのモード・・・SSBワイド(これは、混信っぽい短波放送の聴取やノイズっぽい弱いAM放送の受信にも使えます。本当はワイド受信はフィルタ・スルー時・・・便宜上の命名です)、SSBナロー、CWで使うパターンがどんな塩梅かを以下に列挙(それぞれ、青い線の特性がフィルタを組み合わせた場合のものです)。
SSBワイド受信

SSBナロー受信

CW受信

肝心のスピーカボックスがまだ未塗装のため「蓋が開く状態」ですが、個々の試聴感としてはまずまず思った感じ・・・合計しても数百円の部品でこしらえたものとしては、純正のちょっとお高い外付けスピーカにも負けない上々の機能具備ができそうです。
このデータ取りの序でに、コンテストで大活躍中の(


ヘッドホンのインピーダンスは8Ωより高い場合が多く、測定値としての信憑性はどうなの・・・という部分はあるものの、測定器なしで作った割にセンタが800Hz付近に来ていてビックリ


とりあえずこれでフィルタ設計については終わりに・・・と思っていますが、もう少し良さげなコイルが手には入ったら換装しようかな

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終盤ですね
こんばんは。
今日はこちら、スッキリと晴れました。
おかげでまたも短縮DPだしてます。
工作は進んでるみたいですね(^^)
オーディオ用ほどシビアになることもなさそうですし。
今月中に完成でしょうか?
今日はこちら、スッキリと晴れました。
おかげでまたも短縮DPだしてます。
工作は進んでるみたいですね(^^)
オーディオ用ほどシビアになることもなさそうですし。
今月中に完成でしょうか?
週末の天気次第
EOSマンさん、こんにちは。
漸く出口に近づいた感じはありますが、残るは未体験ゾーンの塗装。手際良く塗って乾かし、サンド掛けをしてまた塗って乾かし・・・が基本動作でしょうが、とにかく乾かせる状態の「日中帯」がたくさん欲しいところです。春先で天候があまり芳しくないのとリーマンが故、やはり土日に晴れ、おまけに風が無いことが条件になりそうです。
JIDXの前までには何とか片づけ、いつでも「運用」ができる机に戻さないと・・・。
漸く出口に近づいた感じはありますが、残るは未体験ゾーンの塗装。手際良く塗って乾かし、サンド掛けをしてまた塗って乾かし・・・が基本動作でしょうが、とにかく乾かせる状態の「日中帯」がたくさん欲しいところです。春先で天候があまり芳しくないのとリーマンが故、やはり土日に晴れ、おまけに風が無いことが条件になりそうです。
JIDXの前までには何とか片づけ、いつでも「運用」ができる机に戻さないと・・・。