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ALL JA 2015の結果とハード的なプチ課題

2015-04-29      
 やや変則的なゴールデンウイークがスタートしました。明日・明後日を休暇にすると今日から連続8日間のお休みとなり、まずまず大型の連休となりますが、明日は出社予定のためちょっと損した感じ まぁ、それでもそこそこ休めそうです。ALL JAが無事終わりましたので、今日はややマッタリと結果のまとめなどしてみようと思います。

 まずは結果グラフ。



 昨年の自分がライバルですから、併せて昨年の結果も入れてあります。局数的には、40mの運用を早めたために前半にアドバンテージを取ることができたものの、後半追いつかれそうになりながら辛うじて勝った・・・言わば先行逃げ切りの形です
 仮眠後の07時からの推移は、昨年とどっこいどっこいの感じでしょうか。ハイバンドのCONDXが上がらないと、今の設備ではこんな感じなんでしょうね・・・。
 終了前の2時間は前夜に稼ぎ過ぎてリバウンド気味であるものの40QSO超え・・・まずまずのレートですが、この辺りに運用プランをもう少し練った方が良いというヒントが隠れていそうです。

 昨年との差について、もう少し視覚的に捉えられるようグラフ化しました。まずは局数。



 昨年はJARLのチェックによる2局分の減点がありましたが、それを考慮せず「自己申告」の局数(301局)と比較して+6QSOというのが今年の実績です。先に書いた通り、40mの運用時間を早めて多く取った割には、局数はあまり変わっていません。逆に80mは、昨年よりも運用時間が(40mに取られて)少なかったわけですが、結果的に同数・・・今の運用スタイルとして、この2バンドはほぼ「サチった」(限界に達した)と言っていいかも知れません。
 その他のバンドもあまり差異はありませんが、この2年連続であまり開けてくれなかった15m/10mのCONDX次第では、さらなる局数増が狙えます。ただ、これは他局も同じ条件になりますから、コンテストの順位の上昇にはあまり寄与しませんね。
 このように、局数に関しては、そろそろALL JAにおける現設備の限界に近くなったと言わざるを得ません。

 一方のマルチはと言うと・・・



 実は、合計のマルチ数は昨年と同数の115になりました。とりわけ目立つのは40mの+6マルチですが、これは運用時間を長くしたことの恩恵と考えることができます。その分の影響が80mの-3マルチといった塩梅ですが、今年の実績としてラスト2時間で80mを少し運用したイメージでは、近県が多かった印象(もう少し遅い時間でないと、遠目のマルチ稼ぎが難しい)がありますので、詰まるところ開始後の夜間帯に80mの運用時間をもう少し取ってマルチ稼ぎをすれば良かったということになりそうです。
 マルチ増量の観点では、20mの重要性はこうしてみると一目瞭然であり、昨年に引き続きこのバンドで20余りを稼げたというのは見逃せません。丁度、15/10/6mの3バンド分を稼いでしまっているような感じですから、最早、20mにはきちんとしたオンエアができるように準備すべきであると理解すべきでしょう。但し、このバンドも当日のCONDXによる部分が大きいですから、その平均的な有様を知るにはあと数年間のデータ取りが必要かも知れません。普段殆ど出ませんしね・・・

 マルチ獲得の代表例として、40mのものを抜き取ってみました。



 赤がQSO済みを示しています。北海道の各支庁についてはともかく、その他の「塗りつぶし具合」については、QRP+釣竿アンテナの実績とは思えないでしょ アパマンの皆さんには、始めから「こんな貧弱なアンテナでは無理だ・・・」と諦めずに、是非「CW」でチャレンジして頂きたいと思っている部分です。きっと、SSBではこうはいかないでしょうからね。

 話を元に戻して交信エリアを見てみると、マンションの陰で弱いはずの7エリアが青森を残すのみということで昨年+3、逆にベランダ側で有利な南方面は九州がこれまた+3(昨年は大分のみ)でした。9エリアが全滅した分は5エリアでカバーできた格好です。この増量は、昨年6時間余りだった40mの運用時間を2時間ほど延ばしたお陰と言えそうですが、何れにせよそろそろ、このマルチの埋まり具合から考えて40mとしては限界かも知れません。
 逆にこれより少ない80m(昨年は35、今年は32)では、もう少し頑張れるかなぁ・・・とは思うものの、九州辺りがかなり厳しいというのが実情(昨年は全滅、今年は福岡のみ)で、こちらも限界近いような気がしています。

 そうそう、お空の様子はどうだったんでしょうか。



 中段がF層の臨界周波数、下段がEスポの発生状況です。何れも、後半にあたる26日の午後に若干高めの推移となっています(図中の青矢印で示す範囲がコンテスト開催時間帯)。
 まず、F層の臨界周波数は、前後の日の同じ時間帯と比較してみると若干高めに推移していることが解ります。長時間に渡って比較的CONDXが良かったのは、この辺りが1つの要因かと思います。
 Eスポについても、若干低めではあるものの発生していますね。ただ、この程度の周波数では15m以上は恩恵に預かることはできなかったことは明白で、オールバンドでのエントリをされた方は、20mにより多く着目したか否かで随分と得点が違ったかも知れません。

 さぁ、最後のデータは最近お気に入りのRBNです。



 残念ながら特徴的なことはあまり汲み取れませんが、お隣のBYまで届いていたようです・・・って、全く関係ないですね ちょっと参考になりそうなのが、真ん中辺りにあるJA4ZRKのもの。20mでなんともショボいSNR=3dBを記録していますが、このCQには誰も応答が無かったことを付け加えておきたいと思います・・・って、やっぱ参考にはならんな

 さて、運用上の課題はやはり80mと40mの運用比率であり、これにどう決着を付けるかが、今後のスコアメークに関わってくる部分だと思っています。



 今回は、丁度0時台にバンドスイッチのアクシデントがありました これによって、80mへのスイッチが遅れています。また、2時台以降は1HのQSO数が20局を割っており、この辺りももう少し何とかできないか考えられる部分でしょう。
 実際、03時、04時台のエントリとしては(伝搬的に)80mの方が良さそうですが、02時台からの局数減で40mにスイッチしたという言わば「成り行き」だったわけです。当日のCONDX云々と言うより、経験的な知見が不足している感じはありますので、さらに精進して・・・と結論するのが普通なんですが、ここで「ローバンドをマメに切り替えられる仕掛け」を持ち込めば、当日の(CONDX依存によるものを含めた)パフォーマンスに応じた臨機な切り替え運用ができますよね。今の設備としての『てこ入れ』は、この80mと40mをさっさと切り替えられる仕掛けの構築に尽きるようです。次回までの課題としてきちんと認識して準備したいと強く思いました・・・って、ここ数年の課題が解決してないだけジャン

 また、20mの運用に関しても、前々から「ステルス君仕込みの効率の良くない短縮ダイポールではダメだ」と言い続けているにも関わらず、これも上手く解決していないのもここの局長さんの怠慢です。「だって、サイクル24がまだ行けそうな雰囲気なんだもん・・・」とぶつくさ言っているのが聞こえてきますが(って、自分だろ)コンテスト当日の「仮設14号機」でも構わないので、ベランダアンテナとして今よりもう一歩効率の良い20mのアンテナ設置をもう一つの課題として、次回までには改善したいと思います。
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難しいですよね~

どよよんさん、こんにちは。
山形は今日も暑かったです・・(;゜ロ゜)
さて、たった30局未満でしたがオールJAの提出も終わりました・・。
30年以上前のクラブ員時代からみると、PCロギングに電子提出と随分変わったな~と。
ただ、基本的な攻め方は変わらないような気がします。
今回は15mbのみで遊びましたが。
バンドコンディションを知る上で、サブリグで6mを常時ワッチしてました。
CQを出しながら別のバンドを聞くことが自分越えの要素に思えてきてます。
マルチバンドに参戦ならなおさらですよね。
オールJAは難しいなぁ~と思います。

CONDXの掌握が肝・・・

EOSマンさん、コメントありがとうございます。
確かに、当日のCONDX把握が大切なんですが、特にハイバンドは経験的に「安定に開けることの方が少ない」と思っています。アンテナや出力で勝る各局とは違う感覚かも知れませんが、21MHz以上でバンバン他エリアとQSOできることは、(この季節では未だ)そうそう無いように思っています。
ここ数年は、20m辺りの方が楽しめるように思います。多分、EOSマンさんのQTHなら、4,5エリア辺りは楽勝かな?
お互い、CONDX掌握のスキルを上げましょう!
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Author :どよよん無線技士
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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