広帯域アンプ実験にブレッドボードは!?
2015-12-06
広帯域アンプの実験をブレッドボードで進めていましたが、どう考えても高域が落ち過ぎの感じが拭えず、「やはり、同じ定数の回路をベタアースで組んでみよう」ということで、FETの実験で使った使い古しの基板にサクッと組んでみました。

SMAコネクタを基板に半田付けして立て、その中に「完全空中配線」で組んでいます。回路図も再掲します。

V2としたのは、電源部分のパスコン。これは、ブレッドボードの実験では接続してありませんでした。この有無による特性の変化も含めて、またしてもAPB-3のネットアナで測定しました。

直前記事に掲載したブレッドボードで測定したものとは、全く違いますね
50Ω終端の場合、25MHz辺りまではなだらかにゲインが上昇していきますが、10KΩ終端の方は15MHz辺りにピークがあり、高い周波数に向かって緩やかに落ちてます。作りっぱなしでもかなり広帯域で使えそうです。
一方、電源部に入れたパスコンの周波数特性に対する影響は50Ω終端では違いが出なかったんですが、10KΩ終端の方は10~15MHz辺りの暴れが綺麗になりました。上記の測定では2.2μFを使いましたが、0.01μF程度でも同様の特性となりました。まぁ、あまり悩まずに入れといた方が無難なようですね。
10KΩ終端の場合の下の方の周波数特性も採っておきました。

これくらいのゲインが稼げるとなると、もう少し各部の定数を最適化すれば周波数カウンタのバッファとしては使えそうです。周波数のカウント部にはPICのTimer1を使うつもりですから、50MHzよりもう少し上まで測れれば上出来・・・とすると、まずは候補として考えてよさそう。ただ、10MHz以下の感度が低い部分について、エミッタに接続したパスコンの容量を大きくすると、かなり下の方に高ゲインの部分がズレてしまうため、2石で補完し合うような組み合わせ、或いは負帰還をかけた回路にした方が良いかも知れません。この辺り、どこまで拘るかの問題でしょう。
もう一つ解ったことは、やはりブレッドボード上の高周波実験では、HFの下の方くらいまでが限界だということ。逆に言えば、ブレボ実験では各所の定数が妥当かどうかを知る程度に留め、最終的には今回のようなベタアースか万能基板上で最終的な実験をした方が良いということですね。
今日の実験もまずまずの首尾で完了、普段より短い週末休みでしたが、そこそこ意味のある実験ができました

SMAコネクタを基板に半田付けして立て、その中に「完全空中配線」で組んでいます。回路図も再掲します。

V2としたのは、電源部分のパスコン。これは、ブレッドボードの実験では接続してありませんでした。この有無による特性の変化も含めて、またしてもAPB-3のネットアナで測定しました。

直前記事に掲載したブレッドボードで測定したものとは、全く違いますね

一方、電源部に入れたパスコンの周波数特性に対する影響は50Ω終端では違いが出なかったんですが、10KΩ終端の方は10~15MHz辺りの暴れが綺麗になりました。上記の測定では2.2μFを使いましたが、0.01μF程度でも同様の特性となりました。まぁ、あまり悩まずに入れといた方が無難なようですね。
10KΩ終端の場合の下の方の周波数特性も採っておきました。

これくらいのゲインが稼げるとなると、もう少し各部の定数を最適化すれば周波数カウンタのバッファとしては使えそうです。周波数のカウント部にはPICのTimer1を使うつもりですから、50MHzよりもう少し上まで測れれば上出来・・・とすると、まずは候補として考えてよさそう。ただ、10MHz以下の感度が低い部分について、エミッタに接続したパスコンの容量を大きくすると、かなり下の方に高ゲインの部分がズレてしまうため、2石で補完し合うような組み合わせ、或いは負帰還をかけた回路にした方が良いかも知れません。この辺り、どこまで拘るかの問題でしょう。
もう一つ解ったことは、やはりブレッドボード上の高周波実験では、HFの下の方くらいまでが限界だということ。逆に言えば、ブレボ実験では各所の定数が妥当かどうかを知る程度に留め、最終的には今回のようなベタアースか万能基板上で最終的な実験をした方が良いということですね。
今日の実験もまずまずの首尾で完了、普段より短い週末休みでしたが、そこそこ意味のある実験ができました

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