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ソースフォロワ向きのFETのチョイス

2015-12-19      
 暮れに向けての忙しさをさらに増幅させるような(って、この記事のカテゴリとは違いますよ)を乗り越え、漸く週末休みに辿り着きました。今日は午後からお出かけ・・・その前に、自分の頭の整理をしておきたいと思います。

 ここ一連の周波数カウンタ用入力アンプに関する実験を含め、何となくソースフォロワに自分の頭が持って行かれています。

 1) Vgs分の電圧降下でフォローしてくるわけだから、これがロスに
   見えてしまうのでVgsをできるだけ小さくしたい
 2) 後続の回路のインピーダンスが低いとドレイン電流(ソース電流の
   方がイメージが近い)を大きくしたいのでVgsが大きくなる

 この相反するところを「頃合いのFET」を見つけて片付ける必要があるわけです。今回ドライブするであろうアンプの入力インピーダンスは、エミッタ接地らしいかなり低い値ですから、適当なところで折り合いを付ける必要があることは解っています。まともに数十Ωの出力インピーダンスで戦おうとすると、J310辺りの大きなドレイン電流が流せるFETをチョイスしてやればいいんですが、Vgsが大きくなってしまうことは明白・・・。

 一方、ソースフォロワではいわゆる「ミラー効果」が(原理的に)現れないわけですから、特に内部でカスコード接続を施したFETは不要・・・ということで、手持ちでは2SK192A、J310、2SK19(古)の中からチョイスすればいいと考え、2SK192Aを使った実験をしてみたんですが、50Ω終端で-10dB相当のロスに見えるということが解りました。Vgsは実測で0.5V程度でしたからまぁ妥当な値。

 手持ちで小さい電流で動くFETとしては、2SK161を持っています。これは、以前にノイズキャンセラの「ノイズアンテナ」を作った際に使いましたが、これをすっかり忘れていました。この時は、このアンテナの動作原理があまりよく解っていなかったために「極端に入力インピーダンスを上げなくていいんじゃないか」と思って22KΩでバイアスしている変な回路になっていますが、ノイズアンテナとしては見事に動きました。
 今回もこれを使えばもう少し「ロス」が減りそう・・・ところが、このFETは内部カスコード構造なんですね。これはこのところのネットサーフィンで知りました。とは言え、まぁ気にしなければいいわけですから、このソースフォロワ騒動はこの石っころで折り合いを付けたいと思っていますが、最終的にはやはり「実験有りき」で進めたいと思います。

 それにしても、「ド近眼+老眼」でもまぁまぁ取り扱える従来型の「3本足」の中からベストチョイスするのは難しいですね
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あ、カットオフまでは行ってないか。
1mAくらい流れてるの?
FETもう一本使ってGateを1/2VccにしてIdssまで流す回路を見たような気がするよ

その通り!

とおちゃん、コメントありがとうございます。
仰る通りです。間もなく追試結果をアップします。
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