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Quadrifilarの味見

2017-01-14      
 昨日の天気予報には無かったと思いますが、丁度お昼頃に我が家周辺(千葉県北西部)は「雪模様」・・・窓から外を見ると、強めの風に横殴りの雪が降ってきました。30分程で止みましたがその後気温がグッと下がってきました。「冬本番」といったところかな

 そんな雪模様を尻目に()、朝食を済ませてからユルユルと「Quadrifilar」の味見をすることにしました。

 今回このトランスはミキサーに使うことから50Ω:450Ωの変換をできること、それがHF帯くらいは守備範囲に入る程度に広帯域であることを期待していますが、端的にはこの帯域について「変換損失が大きくないこと」が命題になります。そこで、直前記事のコア・・・FB801-43に0.2mmΦのUEWを4回巻きにしたものを使って特性を採ってみました。

 この特性測定にはAPB-3を使いますので、APB-3の入力を50Ωに設定してノーマライズした上で、50Ωの入力に対して450Ωの負荷を接続した場合の損失である「-4.437dB」との差分を見てみることにしました。



 -4.437dB付近に赤いラインを入れています。HF帯全体(1MHz~30MHz)として、変換損失は凡そ-0.7dB以内には抑えられています。HFの上の方(21MHz以上)或いは50MHz帯までの損失を気にするのであれば、巻き数は3回で良いかも知れません。

 出力インピーダンス(負荷)を450Ωとした場合の入力側のインピーダンスの様子は以下の測定結果で。



 ピッタリ450Ωの抵抗はありませんでした(まぁ、普通は無いね・・・)ので470Ωで終端し、入力側のリターンロスを抵抗値換算していますが、HF帯全体に渡って大凡50Ωになっています。傾向として、一つ前の測定結果同様、HF帯の上の方に向かって少し悪くなる方向のようですが、まぁまぁの結果ですね。
 FB801-43のトランスはとてもポピュラーで定評がありますが、こんな巻き方でもHF帯全域に渡って使えそうです。残念ながら50MHzは上手く測定できていませんが、まぁイケるかな

 ひとまず、計画中のミキサーに使えそうなトランスとして合格としておきましょうかね。ちなみに、案外勿体を付けてしまっているかも知れないミキサーですが、ちょっと古いデバイスを使ったもです・・・念のため
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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