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IFアンプ作りの準備開始

2017-09-02      
 今週末はハムフェア・・・ですが、ここのブログ主は既に今年は参戦しないことにし、何やら怪しげな設計作業を進めようと思っています。この怪しげな設計作業を含めた今後のヘッポコ製作は五月雨式の記事になりそうな予感がしますが、 自分の頭の整理を行うためにもつらつらと書いていこうと思います。

 ずっと前から計画していた「IF-AGCのソフト制御」 については、今年の3月の記事で既にそちらの方向に向けて「書き出し」をしていましたが、 実際にはIF回路の実験をするために必要な"周辺回路"を順に仕上げていくことになり、とりわけクリスタルフィルタの試作に手間取ってしまいました そろそろ試作基板を作ろうと思いひとまず回路図は引けたんです(って、大したもんじゃないです)が、それを発表する前に設計条件などをまとめておきます。

 まず、IFアンプのゲインとAGCの利得調整範囲についての考え方は、これまた今年の3月の別記事でまとめていますが、何れも大凡90dB程度あれば良さそうです。勿論、RF部のゲインや必要な復調入力電力なども考慮する必要はありますが、この程度のゲインと調整範囲が取れれば、まずまずの受信システムになるでしょう。
 今回のIFアンプの試作では、ゆくゆくそのAGC部分をソフト制御でできるか試すのが主目的ですから、90dB程度のゲインが取れればどんなデバイスで組んでもいいんですが、「MC1350」というちょいとレガシーなICの2段構成で実現することにします。このICのチョイスは、IFアンプとしてICを使ったことがないという"自分の興味"と、随分前に中華から安価にロット購入し”10個も持っている”という在庫数が決め手になりました。

 MC1350は、単体で50dB程度のゲインが取れる広帯域アンプです。まず最初に、AGC特性を掲載しておきます。



 5Vから7V程度のフォワードAGCとして扱うことができそうです。まぁ、こいつを2段にするとどんな風に変化するかは試してみないと・・・というかかなり高ゲインになるんで、発振しないよう相応の注意が要りそうです



 これは、データシートの情報(アドミッタンスで表にまとめられているもの)から入出力インピーダンスを算出したものです。何れもかなり高めなことが判ります。今回は、先に試作したクリスタルフィルタの中心周波数(4.095MHz付近:グラフ上の緑線辺り)でIFアンプを設計しますが、入力が2KΩ程度、出力が20KΩ程度のようです。付帯するLC同調回路・・・特に出力側は発振しないようかなりQダンプして作成している例が多いものの、あまり極端に低インピにするとゲインが下がってしまうのではないかなど、この辺りも確認する必要があるかも知れません。

 また、AGCでゲインを落としていくに連れNFがかなり悪化します。このICを使った製作記事の幾つかには「ノイジー」と謳っているものも見受けられ、もっとローノイズなIC(例えばAD603など)をチョイスした方が良さそうですが、この辺りも同調回路のQで変わってくるようにも思うんで、できれば検証してみたいと思います。

 今日の涼しさに代わって明日日曜は暑くなりそう・・・まぁ例によってノンビリ進めたいと思います。
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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