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実験用電源を真面目に作ってみる(その1)

2018-02-12      
 先週末まで隔週の土曜出勤が続き、何れも「知力より体力⇒翌日グッタリ」だったため、無線関連・工作関連はお座なりにしてしまいました。その上、冬休みにしでかした”電源操作によるLCD飛ばし”で可愛がってきた"白い電源ちゃん”の操作上の欠点を目の当たりにし、ここ当面の目標であるAGC回路の試作より「何たって、全ての源たる実験用電源を新調するのが先」・・となってしまいました。
 当初、中古でそこそこの電源を手にすることを画策してヤ〇オクをチェックしていましたが、今いまの電源収納スペースを考えると”高さ”と”巾”に制限があるためなかなか手頃なものが見つからず、さらに数年前に企画倒れしている”プラマイ電源用”に購入した16V1A×2のトランスを何とか活用せんという思いもあって自作することに決め、どうせ作るならちょい真面目に組んでみることにしました。

 白い電源ちゃんの名誉のために先に記しておきますが、この電源が劣っているわけでは決してありません。通電しながら電圧を変えることは御法度であると説明書に書いてあったのを無視して、ロータリースイッチの操作性に負けてガチャリガチャリと電圧を変えたのが”冬休みの瑕疵”だったわけで、即ち、どよよん無線技士とか名乗ってる初老のデブメガネの仕業です。この辺りを踏まえ、興味のある御仁は読み進め給へ

 さて、実験用電源といっても様々な設計ポイントがあって、いざ手掛けてみると少なからず留意すべきポイントがあります。折角ですからこの辺りをまとめておきたいと思います・・・って、本当に結構な検討事項があって"1ブログ分"には重いため、何回かに分けて書いていこうと思います。

 まずは、装置仕様を明確にしておきましょう。

 机上の実験では、専らよく使用する電圧がプリセットできた上でせいぜい”1A”が連続的に安定して供給できればOK。つまり、適当な電圧レギュレータを使って実現できるレベルで十分です。
 よく使用する電圧のチョイスはあまり悩むことはなく数種類のバリエーションで十分かと思いますが、固定的なプリセットだけでなく、できる範囲で可変できる機能も具備したいところ。

 一方、実験中によくある”ショート”に関しては、きちんと防護できるような仕組みにしておく必要があります。この辺りは単に電流制限するだけでなく、機能的に”アラーム通知”を施したいと思います。

 また、折角自作するわけですから”電圧”と”電流”の表示は欲しいところ・・・この辺りは、秋月の電圧・電流計を使って視認性の高いものをフロンパネルに備え付けてしまいましょう。

 ・・・ということで、今回自作する実験用電源の装置仕様モドキを以下に示します。

項 目内 容備 考
出力電圧プリセット:1.5, 3.3, 5, 9, 12V
可変範囲:1.5V~18V
出力電流各電圧で最大1A
1Aを超えるとアラーム
電流制限は1A
電源AC100V 50/60Hz

 その他の諸元は設計結果で変わっていきそうですから、ひとまず上記程度に留めておきましょう。続きは次の記事へ
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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